こんにちは
しろきな(@shirochan_kina)です。
3月になったけどまだまだ気温は低い日々。
ポカポカのお日さまが恋しい季節ですが、
インコたちの日光浴、どうしてますか?
日光浴が必要な理由
インコには日光浴がかかせません。
インコたちは太陽光(紫外線)を浴びることで体内でビタミンD3を合成するそうです。
このビタミンD3、植物には一切含まれないので、シードや野菜・果物類からは摂取できないらしいのです。
ビタミン剤やペレットで補う方法もありますが、どうやらビタミンD3は欠乏しやすいけど許容量が狭いので過量投与になりやすく、ビタミンD3過剰症というものもあるそうなのです…
でも、日光浴で体内で生成されるビタミンD3は必要以上には生成されないので過剰症の心配はありません。
なのでできればビタミン剤などから摂取するよりも日光浴させてあげるほうが良さそうです。
そもそもビタミンD3は腸管、骨、腎臓に作用して血中のカルシウム、リン濃度の増加をもたらす働きで…
…むずかしいことはちょっと苦手なので省略しますが、
なにしろビタミンD3が不足すると、骨に関する病気になったりメスは卵塞(卵詰まり)になりやすくなるそうです。
また、低カルシウム血症から神経症状(毛引きや自咬などの問題行動等)を招くこともあるそうです。
さらに、インコたちも人間と同じで太陽の光で朝を感じ、日が沈むと眠りにつきます。
日中に太陽の光を感じることで、生活リズムを整えることができます。
…というわけでインコたちには日光浴が欠かせないのです!
通常の日光浴の仕方
ケージやキャリーに入ってもらったまま、太陽の光を浴びさせます。
温度計を必ずつけて、暑過ぎになっていないか、寒くなっていないか、確認しながら。
そして、必ず日陰になる場所も作っておきます。
暑くなったらインコさんが自分で影に避難できるようにです。
できれば、日向と日陰にひとつずつ温度計を置いておき、温度差が出過ぎないようにしたほうがいいと思います。(差はできれば3〜4℃以内。)
気温がちょうどよい季節はキャリーで外にお散歩に行ったり、ベランダに出したりしても気持ちよさそうですが、ケージやキャリーから絶対に目を離してはいけません!
外やベランダじゃなくて室内の窓際で網戸にする場合も、カラスや猫がいつ襲ってくるかわかりません。
人間が注意すれば防げるような事故は起こしたくないものです…
- 温度計で温度をチェック
- 日陰になる場所も作る
- 日向と日陰の温度差は3〜4℃くらい
- 絶対に目を離さない
▼きなが入っているキャリーはこちら。外出や通院にも使っています。セキセイには十分な広さで金網部分がしっかりしています。フン切り網もついています。
とはいえ日光浴できない場合もある
春や秋はちょうど良い温度で日光浴できると思います。
が、真夏や真冬の気温が極端に暑かったり寒かったりする季節はそうもいきません。
エアコンが効いた部屋の中で窓越しに太陽の光を浴びればいいじゃない♪
…とも思いましたが、UV-Bはガラスを通過しにくいので、窓越しの日光浴はあまり効果がないらしいのです…(o´・ω・)
真夏はエアコンを効かせた部屋で涼みながら、10〜15分だけ窓を開けて網戸にして日光浴したりします。
時間帯は、朝や夕暮れ時などが日差しがやや弱めの時間帯がいいかと思います。
冬の寒い日も同じように暖房を効かせた部屋で、少し窓を開けて網戸にして短時間だけ日光浴する方法もあると思います。
しかし、体調が悪い子などは短時間でも寒くするのは不安…
でも健康のために日光浴させてあげたい…
ももが体調を崩した時がそうでした。
もともと窓辺のお気に入りの場所で、ぽかぽかお日さまに当たるのが好きなもも。
日が当たると窓辺はぽかぽかしてるけど、外は北風ぴゅーぴゅー…
そんな時に窓を開けてあげる勇気がありませんでした…
▼体調を崩した時の保温について

ぽかぽかしてるのは体に良さそうだけど、ビタミンD3に必要なUV-Bは体に届いていないの…なんだかもったいない…
そこで購入したUVライト
冬の間もUV-Bを浴びてもらうため何か良い方法はないかといろいろと調べていると、鳥用のUVライトなるものがあるとの情報が!
なにやら爬虫類さん用とかあるけど、鳥さんには鳥さん用がいいらしい。
そこでメジャーそうな『ビバリア スパイラルUVB For Bird 26W』という紫外線照射ランプを購入してみました。
照射効率のアップと光のまぶしさ軽減のためにランプカバーもいっしょに。
ライトを差し込む元もなかったのでこちらもいっしょに。
きなとももの使用例
浴びる時間
この商品、鳥用のUVライトと説明がありますが、『○時間当てるとよい』などの詳細はどこにも書かれていません…
ネットをうろうろと調べると、1日6〜8時間くらい当てた方が良いとか…?でもライトとの距離や天気や部屋の状況でちがうし…?
はっきりとはわかりませんでした。
もちろん、太陽下でのUVの量よりもライトのUVの量はかなり少なめ。
このライトだけ浴びてればOKというものではなくできる時は日光浴をして、UVライトはあくまでも補助的に使うものと思っておいた方がよさそうです。
UVを浴びるということ以外にも、昼間に明るくすることで生活リズムを整えるという役割もありますしね。
きなももの場合、かいぬしが基本家にいることが多いので、様子を見て時間を決めています。
大体長くても2時間くらいかな。
短い時は15分とかの日もあります。
「やらないよりはいいだろう」くらいの軽い気持ちで…(*´꒳`*)
浴びる場所
1. ケージの中
基本的にはケージに入ってる時に浴びさせています。
きなももが今使っているケージは前面と後ろ面と天井がアクリルでできているので、金網になっているサイド部分からライトの光を当てています。
追記:この記事を書いた当初は上の写真のようにサイドからライトを当てていました。
しかし、目への負担を考えると横からの照射は良くないということをTwitterでたまたま知りました!
だから使う人がいる。
あの。爬虫類用の紫外線ライトはUVBの成分がそれなりに含まれていて、鳥には「有害」ですから。特に目に。
鳥用と爬虫類用は別なので、爬虫類用は使わないでください。
あと、ヒーターのように横からの照射も厳禁。
紫外線ライトは真上から当てて下さい。
お願いします。— 細川@鳥を識る (@aru1997maki) March 10, 2020
なので現在、横からの照射はやめています。
あと爬虫類用のライトを鳥に使うのもダメみたいです。
皆様もお気をつけください。
たまたま早めに知れてよかったけど…
こういうのって説明書とかパッケージに注意事項として書くべきだと思うのですが…(o´・ω・)
▼改良版
▼きなもものケージはこれ。天井が網だとよかったな…
▼サイズが大きい方は天井も金網なので上からの照射もできますね。
注意書きに「過照射を避けるためケージ内に生体が隠れることが出来るシェルターを設置することをおすすめします」とあります。
しかし、
- 照射時間をそこまで長くしていないこと
- かいぬしが照射中の様子を観察、何かあればすぐに対応できる環境にあること
- このケージにシェルターを作るスペースの余裕がないこと
これらの理由によりきなの場合はシェルターは設置していません。(ももはステージを設置してるのでその下が影になる)
実際、浴びている時の様子を見ていると、自らライトの近くに寄っていってそこでじっとしたり羽繕いしたり、光が当たりにくい場所に移動したり、自分で動いているようです。
そういうかんじで様子を見ていて、光が当たらない場所にいることが多くなったら照射をやめるようにしています。
▼外出中に照射時間をコントロールしたい時はこういうタイマーコンセントとかを使うとよさそう
▼スマート化してる家ならこういうのもありかな
2. 放鳥中に窓際で
これはももだけですが(きなは放鳥中ほとんどじっとしてないので(´∀` ;))、
ももは秋に窓際で網戸にして日光浴するのが好きだったので、そのままの形で冬は窓を開けずに、上からライトを当てたりもします。
本人はふつうに日光浴している気分で、本当は窓を開けていないからUV-Bを浴びれていないけど、じつはライトで補ってあげている、というようなかんじです(´▽`)
こんなかんじでうちではゆる〜くUVライトを取り入れています( ´ ▽ ` )
その他に設置する時の注意点
- ガラス部分をつつかれないように
つつくと割れるのでくちばしが届かない場所に。 - 照射距離に注意
保温電球みたいに熱くはないけど、最低でも10cm以上は離した方がよさそう。でも有効照射距離は約50cmと書いてあり、離れすぎると効果がなくなるので10~50cmの間くらいかな。 - 長時間浴びさせない
夜になっても明るいままにしたりすると生活リズムが崩れたり発情の原因になったりしそうなので注意。